福岡県内の採用状況(2010年卒)と求められる力を学生団体が調査
景気後退による採用の消極化が浮き彫りに
2009年5月13日
特定非営利活動法人 九州学生ネットワークWAN
学生による、学生のための就職イベント「BizPASS」や、就職支援講座を行うNPO法人九州学生ネットワークWAN(拠点 福岡県)は、福岡県内の企業の2010年度卒業予定学生を対象とした採用活動状況と、求める力についての調査を実施し、まとめました。これは、同NPOにとって初めての試みで、福岡県内企業の採用意欲、状況の変化、企業が学生に求める力を把握し、今後のイベント企画や、就職支援講座「CANPASSスクール」のプログラムづくりに生かします。調査は、同NPOの学生スタッフが、企業140社の人事担当者に協力を依頼し、109社からFAXにて回答を得ました。調査結果の概要は、以下の通りです。
■積極採用は全体の1割。採用人数を減らす、様子見企業合わせて4割と消極姿勢が
目立つ
景気の後退により、採用市場は「売り手市場」から「買い手市場」へ大きく変化している。
これにより、採用人数を増やす、という積極的な企業は全体の7%にしか満たず、採用を
減らす、もしくは市場の動向を見て判断という企業があわせて42%と、消極的な姿勢が
目立つ。景気の動向は気にしながらも、企業の戦力維持のため採用を続ける企業も多く、
現状維持と答えた企業も42%で、消極的企業と同数。
■企業の採用活動自体に変化なし。学生の就職活動は活発化
企業のエントリー受付開始は10月、自社セミナーは2月、選考は3月という流れはあまり
変化がない。しかし、自社セミナーへの参加状況は増加の傾向が見られる。これは学生が、
例年より積極的に説明会やセミナーに参加し、就職活動の量が増えているためと考えられる。
■求める力はコミュニケーション力、向上心・熱意
質問に対して、意図を捉えて答えることが出来るコミュニケーションの能力と、向上心や
熱意を求めている企業が多い。面接などで学生に感じていることが結果に現れていると思
われる。「話しかけたときの反応が悪い」「熱意を表に出さない」「草食系」などと言われて
いる現在の学生の資質を反映しているとも言える。
回答結果について詳しくはお問合せ下さい。(結果は協力企業等に配布予定です)
【調査概要】
調査名 | 2010年度新卒採用に関するアンケート |
調査方法 | 電話をかけ、了承を頂いた企業に対してFAXを送信し、FAXにて回答 |
調査期間 | 4月14日~4月28日 |
送付対象・回答数 |
福岡県内に拠点がある企業140社に対して協力を依頼 有効回答数109社 |
<このリリースに関するお問合せ先>
NPO法人九州学生ネットワークWAN
URL:http://www.kg-wan.net/
電話:092-716-8281
FAX:092-716-8336
Eメール:info@kg-wan.net
担当:原田